IDC認定インティマシーコーディネーター(ディレクター)の鍬田かおるです。数年の研修の後、ニューヨークで実地研修を経て、今に至ります。さて、本日はよくあるご質問についてです。
インティマシー・コーディネーターは、撮影や稽古の直前だけでなく、企画初期、台本段階、読み合わせ前後、稽古前、撮影前から相談できます。
親密表現、身体接触、キス、抱擁、露出、着替え、温泉、サウナ、水着、出産シーンなどを含む場面は、問題が起きてから対応するものではありません。
早い段階で整理しておくことで、演出意図を損なわず、俳優が集中しやすく、現場で再現できる段取りを作ることができます。
インティマシー・コーディネーターやインティマシー・ディレクターは、「表現を弱めるために入る人」ではありません。
作品の中で必要な親密表現を、俳優・演出・制作が共有できる形に整え、作品の説得力と現場の進行を支える専門職です。
例えば、どうしたらその作品のジャンルの効果が生み出せるか。
台本の文脈を崩さずに、どうやって舞台空間やカメラで伝わる形に整えるサポートができるか。
何より、大切なのは、誰かの善意や気遣いだけに頼らないことです。
現場には、年齢、経験、知名度、役割、雇用関係、キャスティング、制作上の立場など、さまざまな力関係があります。
その中で「言えばよかった」「嫌なら断れたはず」と個人の気持ちや態度だけに戻してしまうと、実際には断りにくかった構造や、確認されないまま進んでしまった過程が見えにくくなります。
様々な状況が重なって、その立場に皆さんいらっしゃいますが、恵まれているように見える方でも、いろいろなバックグラウンドがあり、複合的です。一概に、自分は関係ない、あの人は大丈夫、とは言えないものです。
だからこそ、インティマシー・コーディネーター/ディレクターは、誰が何を決め、どこで確認し、どの範囲に同意しているのかを、現場の仕組みとして整理します。
第三者性が必要なのです。
この記事では、インティマシー・コーディネーターはいつ呼ぶべきか、台本段階や稽古前に何を相談できるのか、専門家が入ることで現場がどう変わるのかを改めて、整理します。
インティマシー・コーディネーターはいつ呼ぶべきか
インティマシー・コーディネーターは、できるだけ早い段階で相談する方が効果的です。
二度手間も防げますし、何より、それぞれが自分の専門の立場から、シミュレーションしやすくなります。
理想は、企画初期や台本段階です。
すでに台本やプロットがある場合は、該当する場面を確認しながら、演出意図、必要な身体接触、露出の有無、衣装、撮影方法、リハーサルの進め方を整理できます。
これは演出を止めるものでも演技を変えさせるものでもありません。
私自身、演技指導の方で20年間舞台や映像の方とお仕事させていただいていますが、そのような「我慢させられる」「抑制させられるのでは?」のような誤解が生じている事は存じ上げております。
ただ、事前に合意があること、言葉によって整理されていることによって、安心して挑戦できる方々が多いのも事実です。
例えば、少し遅い段階でも、読み合わせ前後、稽古前、撮影前の相談も可能です。
衣装合わせの内容によって、すり合わせたいことも変わってくるでしょう。いざ立って見ると、気になることが変わってくる場合も。
そのためにもお早めにご相談いただけると、柔軟な対応が可能です。
もちろん、稽古初日や撮影直前になってからでも相談できる場合はあります。
ただし、時間が迫るほど、残念ながら、選べる方法は限られます。
俳優への説明、同意の確認、衣装や小道具との連携、カメラ位置、照明、舞台であれば、劇場の構造や見切れなど…それこそ段取りの確認などは、早い段階で共有されている方が、現場の負担を減らせます。
「この場面は相談した方がいいのだろうか」と迷った時点で、一度確認しておくことが大切です。
これは俳優だけでなく、様々なスタッフがそれぞれの専門に注力するためにも大事だと感じます。
また歌手やダンサーであると当たり前のようにおっしゃる方もいるのですが、俳優と同じく、フィクションの世界で行動するわけですから、事前に整理しておいた方が、集中できるのと感じています。
インティマシーはキスや性愛表現、ヌードだけではありません
インティマシーという言葉から、キス、ベッドシーン、ヌード、性愛表現だけを想像される方も多いかもしれません。
もちろん、そうした場面は重要な対象です。
けれども実際には、それだけではありません。
抱擁、身体接触、近い距離感、着替え、下着、水着、温泉、サウナ、入浴、医療的処置に見える場面、出産シーン、身体の一部が見える場面なども、俳優の身体・プライバシー・境界線が関わる場面として相談の対象になります。
自分は気にならないからといって、他人が気にならないとは限りません。また意図せず、悪意なくもありますし、念のため確認しておくことで、お互いの気が楽になることも。
また、ヌードだけでなく、暴力表現を伴う身体接触にも注意が必要です。
殴る、押さえつける、引きずる、抱え込む、倒す、覆いかぶさる、衣服をつかむ、身体を制圧するなどの動きは、アクション監督や殺陣師の専門領域と重なることがあります。
ただし、そこに露出、性的な文脈、親密な関係性、身体のプライベートゾーン、強い密着、未成年の出演者、同意や境界線の確認が関わる場合は、アクション監督や殺陣師だけに任せればよいとは限りません。
動きの安全と、俳優の同意・境界線・プライバシーの整理は、重なる部分があっても同じではありません。
だからこそ、必要に応じてインティマシー・コーディネーター/ディレクターが入り、演出意図、身体接触、衣装、見え方、段取り、確認方法を具体的に整理することが重要です。私自身、アクション監督の方やスタント、特殊メイク、スタイリストなど、専門の方々のおかげで、テレビや映画含め、事前の段取りや現場での見守りがいつもスムーズになっているなと、感謝しております。
「夫婦だから」「カップルだから」で済ませない
親密表現では、「夫婦の設定だから」「恋人同士だから」「カップルのベッドシーンだから」といった前提で話が進んでしまうことがあります。
確かに、私が俳優を目指していた頃は、そのような先輩方が非常に多い時代だった記憶もございます。
しかし、作品上の関係性と、俳優本人が現場で何に同意しているかは別の問題です。
夫婦役だから、当然このくらい触れるはず。
恋人役だから、キスは当たり前。
ベッドシーンと書いてあるから、ここまでは分かっていたはず。
そうした前提では、現場で必要な確認が抜け落ちてしまうことがあります。
これは、俳優の気持ちの弱さや、監督・演出家の意図の良し悪しだけの問題ではありません。
問題になりやすいのは、誰が説明し、誰が確認し、誰が変更を決め、俳優がどの時点で意見を言えるのかが曖昧なまま進んでしまう構造です。
たとえ悪意がなかったとしても、立場の強い側の「当然このくらいは分かっているはず」という前提は、立場の弱い側にとっては断りにくさや確認しづらさにつながることがあります。
だからこそ、親密表現は「人柄」や「信頼関係」だけで進めるのではなく、具体的な説明、同意、境界線、段取りとして共有する必要があります。
ト書きの解釈は、人によって大きく異なります
台本のト書きは、読む人によって解釈が大きく異なります。
「抱きしめる」と書いてあっても、どのくらいの強さなのか、どこに手を置くのか、正面からなのか、背後からなのか、ベッドの上なのか、立った状態なのか、顔や首に近いのか、衣装はどうなっているのかによって、俳優が受け取る負担は変わります。
「ベッドに入る」と書いてあっても、どこまで身体が見えるのか、衣装は何を着ているのか、掛け布団やシーツで何を隠すのか、カメラはどこまで映すのか、照明で何が見えるのかによって、必要な準備はまったく変わります。
「着替える」「入浴する」「温泉に入る」「水着になる」と書かれている場合も同じです。
それが作品上どのような意味を持つのか、どの範囲まで見せるのか、誰が現場にいるのか、衣装や照明やカメラによって実際に何が見えるのかを、具体的に確認する必要があります。
つまり、親密表現や身体露出を含む場面は「台本に書いてあるから分かるでしょう」では進められません。
映像でも舞台でも、演出、画角、照明、衣装、舞台上の距離、観客からの見え方、カメラの位置、編集の可能性を含めて、一つ一つ具体的に確認する必要があります。
性愛だけでなく、健康に関するサウナなどの表現、お祭り等でのふんどしなど、うっかり忘れがちなものもございます。ただ、俳優にしてみれば、フィクションの世界での行動ですので、やはり違和感はある方がいるのも、感じ方、人それぞれですから、不思議ではありません。
台本段階で相談できること
台本段階では、まず「この場面で何を見せたいのか」を確認します。
観客に伝えたいのは、関係性の変化なのか。
親密さなのか、緊張なのか。
支配性なのか、拒絶なのか。
孤独なのか、危険なのか。
信頼なのか、愛情表現なのか…
目的が曖昧なまま身体接触だけが決まっていると、俳優に負担が集中しやすく、現場でも判断がぶれやすくなります。
台本段階で相談できることには、たとえば次のようなものがあります。
- 親密表現や身体接触が含まれる場面の確認
- 演出意図と、実際に必要な動きの整理
- 誰が、どこに、どのように触れるのかの確認
- 露出、衣装、下着、水着、前貼り等に関する確認
- 温泉、サウナ、着替え、入浴などの場面で何が見えるのかの確認
- 暴力表現を伴う身体接触に、親密表現や露出の要素が含まれるかの確認
- 撮影方法、画角、照明、舞台上の見え方の確認
- 俳優への説明や同意確認の進め方
- 未成年の出演者が関わる場合の確認方法
- リハーサルで確認しておくべき段取り
- 本番や撮影で再現するための共有事項
私自身、インティマシー・コーディネーター(ディレクター)のトレーニングが始まった時、細かすぎるのかなと感じましたが、実際に様々な立場を経験してみると、それでも気になること、繰り返すことで負担が大きくなる姿勢や、自分は構わないけれど、もしかしたら相手に嫌な思いをさせているかもしれないと立ち止まることもありました。
大げさと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これらを先に整理しておくことで、現場で「その場の雰囲気」や「俳優の覚悟」に頼らず、作品に必要な表現を準備できます。
台本や資料の精読、具体的な提案設計、俳優ヒアリングなどは、必要な範囲を確認したうえで業務として承ります。
稽古前・撮影前に整理できること
稽古前や撮影前にインティマシー・コーディネーター/ディレクターが入ることで、現場の混乱を減らしやすくなります。
インティマシー表現は、俳優本人だけでなく、監督、演出家、制作、撮影、衣装、メイク、音声、照明、舞台監督など、複数の部署に関わることがあります。
そのため、誰が何を知っておく必要があるのか、どこまで共有するのか、どの情報は守秘するのかも含めて整理する必要があります。
稽古前・撮影前に確認できることには、次のようなものがあります。
- 俳優にどのような説明が必要か
- 同意確認をどのタイミングで行うか
- 身体接触の範囲をどのように共有するか
- 衣装、水着、下着、前貼り等の準備が必要か
- 照明や画角によって、実際に何が見えるのか
- 温泉、サウナ、着替え、入浴などの場面で、見せる範囲をどう整理するか
- 暴力表現やアクションの中に、親密表現やプライバシーに関わる接触があるか
- リハーサル時間が確保されているか
- 本番や撮影で同じ動きを再現できるか
- 現場で変更が出た場合の確認方法
これらが事前に整理されていると、俳優は余計な不安に引っ張られず、演技に集中しやすくなります。
演出側も、何を見せるのか、何を見せないのかを選びやすくなります。
制作側にとっても、確認事項が見えやすくなり、当日の手戻りや認識のずれを減らすことにつながります。
未成年の出演者が関わる場合に必要な視点
未成年の出演者が関わる場面では、さらに丁寧な確認が必要です。
未成年の出演者は、自分が何に不安を感じているのか、どこまでなら大丈夫なのか、何が分からないのかを、言葉で整理して伝えることが難しい場合があります。
また、本人が「大丈夫です」と言っていても、本当に内容を理解しているのか、現場の空気や大人の期待に合わせていないかを慎重に見る必要があります。
保護者やマネージャーが関わることは重要です。
ただし、それだけで十分とは限りません。
作品の意図、演出の内容、身体接触の範囲、衣装、見え方、リハーサルの進め方について、第三者の専門家が間に入り、本人が理解しやすい形で確認することが必要な場合があります。
これは出演者を特別扱いするためではありません。
未成年の出演者が、何を求められているのかを理解し、必要な確認をしたうえで、安心して演技に集中できるようにするためです。
特に、キス、抱擁、身体接触、着替え、水着、下着、入浴、ベッドや寝室に関わる場面、暴力表現を伴う身体接触などでは、早い段階で相談することをおすすめします。
アクション監督や殺陣師と同じように、専門家が入る意味
アクションや殺陣の場面では、俳優に経験があっても、専門のスタッフが入り、動きの段取りや安全確認を行います。
短い場面でも、作品として必要であれば専門家を呼びます。
親密表現も同じです。
キスや抱擁、身体接触、露出を含む場面は、俳優の覚悟や現場の空気だけで成立させるものではありません。
どこに触れるのか、どこは触れないのか。
どの角度で見せるのか、どのタイミングで動くのか。
どの動きを毎回再現するのか。
それらを整理することで、俳優は「次に何が起きるのか」を把握しながら、役の目的や相手役とのやり取りに集中しやすくなります。
ただし、アクションや暴力表現に関わる場面でも、密着、露出、性的な文脈、プライベートゾーンに近い接触、未成年の出演者が関わる場合などは、アクション監督だけでなく、インティマシー・コーディネーター/ディレクターの視点が必要になることがあります。
演出側も、欲しい効果を具体化しやすくなります。
制作側も、必要な準備や共有事項を把握しやすくなります。
インティマシー・コーディネーター/ディレクターは、親密表現を「なんとなく」ではなく、作品のために再現できる動きと段取りへ整理する専門職です。
今まで曖昧にされてきたことを、具体的に確認する
親密表現や身体接触を含む場面では、長いあいだ、俳優の我慢や現場の空気、スタッフ個人の良心に頼って進められてきた部分があったかもしれません。
もちろん、多くの現場で、できる限り誠実に進めようとしてきた方々がいたはずです。
けれども、「言わなくても分かるはず」「その場でうまくやれるはず」「俳優なら対応できるはず」という進め方では、確認すべきことが曖昧なまま残りやすくなります。
現場で起きる問題は、必ずしも誰か一人の悪意から生まれるわけではありません。
むしろ、確認する役割が決まっていない、断る手順がない、変更時の合意確認がない、誰に相談してよいか分からない、という構造の中で起きることがあります。
個人の意図や動機を問う前に、まず現場の中でどのような力関係があり、誰が決定権を持ち、誰が断りにくい立場にいるのかを見る必要があります。
インティマシー・コーディネーター/ディレクターが入る意味は、その構造を責めるためではなく、作品に必要な表現を成立させるために、確認できる形へ整えることです。
本来、具体的に確認することは、特別な配慮ではありません。
作品に必要な表現を成立させるための準備です。
何を見せるのか、何を見せないのか。
誰がどこに触れるのか。
どの衣装で、どの角度から、どの照明で、どの距離で見えるのか。
どの動きを、どの順番で、何回再現するのか。
そこを具体的に確認することで、俳優は安心して役に集中しやすくなり、演出側は意図を明確にしやすくなり、制作側は現場を進めやすくなります。
監督やプロデューサーが兼任すればよい、という話ではありません
インティマシーの確認は、監督やプロデューサー、制作担当が気をつければ十分、というものではありません。
もちろん、監督やプロデューサー、制作担当が親密表現や身体接触について理解を深めることは重要です。
しかし、その立場の人たちがインティマシー・コーディネーター/ディレクターの役割をそのまま兼任することは避けるべきです。
なぜなら、そこには力関係があるからです。
監督は演出を決める立場にいます。
プロデューサーは企画、予算、進行、キャスティング、契約、作品全体の責任に関わる立場にいます。
制作担当は現場を進行させる立場にいます。
その人たちが、俳優に対して「この接触で大丈夫ですか」「この露出で問題ありませんか」「この変更に同意できますか」と確認する場合、俳優が本当に自由に断れるとは限りません。
たとえ相手に悪意がなくても、俳優側には、仕事を失うかもしれない、現場を止めてしまうかもしれない、迷惑をかけるかもしれない、評価に影響するかもしれない、という圧力が生まれることがあります。
だからこそ、親密表現や身体接触を含む場面では、演出や制作の決定権を持つ人とは別の立場で、同意、境界線、段取り、見え方、変更時の確認を整理する専門職が必要になります。
これは、監督やプロデューサーを疑うためや、逆に忖度をするためではありません。
作品に必要な表現を成立させるために、誰が決めるのか、誰が確認するのか、俳優がどこで意見を言えるのかを、現場の構造として分けておくためです。
つまり、気持ちや動機の問題ではなく、構造の問題なのです。
インティマシー・コーディネーター/ディレクターが入る意味は、個人の善意に頼りすぎず、作品と現場の双方が安心して進められる確認の仕組みを作ることにあります。
インティマシー・コーディネーターが入ると現場はどう変わるのか
インティマシー・コーディネーターやインティマシー・ディレクターが入る目的は、現場を止めることではありません。
むしろ、曖昧なまま進めてしまうことで後から起きる確認不足、認識のずれ、俳優の不安、演出の変更、衣装や撮影方法の手戻りを減らすことにあります。
専門家が入ることで、現場では次のような変化が起きやすくなります。
- 俳優が必要な動きと境界線を把握しやすくなる
- 演出意図と実際の段取りが結びつきやすくなる
- 制作側が事前に確認すべきことを整理しやすくなる
- 衣装、撮影、照明、舞台進行など関連部署との共有がしやすくなる
- 未成年の出演者が関わる場面でも、本人が理解しやすい形で確認しやすくなる
- 本番や撮影で同じ動きを再現しやすくなる
- 作品の説得力を損なわず、現場の進行を整えやすくなる
境界線を確認することは、表現を弱めることではありません。
むしろ、曖昧さを減らすことで、俳優は相手役とのやり取りや役の目的に集中しやすくなります。
安全と作品の質は、対立するものではありません。
準備の仕方によって、両立できます。
また、プライバシーを守りやすくする効果もございます。
何でも全て共有すれば良いという性質のものでもないからです。
相談するときに伝えておくとよいこと
インティマシー・コーディネーター/ディレクターに相談する際は、すべてが決まっていなくても大丈夫です。
ただし、次のような情報があると、必要な関与範囲を整理しやすくなります。
- 映像、舞台、ミュージカル、オペラ、配信作品などの作品種別
- 企画、台本段階、稽古前、撮影前など現在の進行状況
- 該当する場面の概要
- 台本やプロット、絵コンテの有無
- 稽古や撮影の時期
- 出演者数や該当場面に関わる俳優
- 未成年の出演者が関わるかどうか
- 身体接触、キス、抱擁、露出、着替え、水着、下着、温泉、サウナ、入浴等の有無
- 暴力表現やアクションを伴う身体接触の有無
- 衣装、照明、撮影方法、舞台上の見え方
- 現時点での演出意図
- 制作上の責任者や連絡窓口
- 相談したい範囲
最初の問い合わせの時点で、すべての資料がそろっている必要はありません。
まずは、どの段階で、何に迷っているのかを共有していただければ、台本確認、オンラインヒアリング、提案設計、リハーサル、撮影・稽古当日の立ち会いなど、必要な範囲を確認できます。
よくある質問
Q. インティマシー・コーディネーターは、いつ呼べばいいですか?
企画初期、台本段階、読み合わせ前後、稽古前、撮影前から相談できます。撮影や稽古の直前でも相談は可能ですが、早い段階ほど、演出意図、俳優の同意、身体接触、露出、衣装、撮影方法、リハーサルの進め方を整理しやすくなります。
Q. キスやベッドシーンがない作品でも相談できますか?
相談できます。抱擁、身体接触、近い距離感、着替え、露出、出産シーン、医療的処置に見える場面、温泉、サウナ、水着、下着、入浴など、俳優の身体・プライバシー・境界線が関わる場面も対象になります。実際、これまでもそのような現場に入っております。
Q. 水着や温泉、サウナ、着替えの場面も対象ですか?
対象になる場合があります。性的な場面ではなくても、身体露出、衣装、着替え、見え方、撮影方法、俳優のプライバシーに関わる場合は、早い段階で確認しておくことをおすすめします。身体の性別にかかわらず、です。
Q. アクションや暴力表現の場面でも相談できますか?
相談できます。アクション監督や殺陣師の専門領域と重なる場合でも、密着、露出、性的な文脈、プライベートゾーンに近い接触、未成年の出演者が関わる場合などは、インティマシー・コーディネーター/ディレクターの視点が必要になることがあります。
Q. 監督やプロデューサー、制作担当がインティマシー・コーディネーターの役割を兼任できますか?
基本的には避けるべきです。監督、プロデューサー、制作担当は、演出、予算、進行、キャスティング、契約などに関わる立場にあるため、俳優が本当に自由に断れる相手とは限りません。親密表現や身体接触を含む場面では、決定権を持つ立場とは別に、同意、境界線、段取り、見え方を整理する第三者的な専門職が入ることが重要です。どんなに優秀な方であっても、また素晴らしい魅力的な有能な方であっても、またこれは個人の意図や気持ちや善意ではなく、構造の問題なのです。
Q. インティマシー・コーディネーターが入ると、表現が弱くなりませんか?
表現を弱めるためではありません。必要な表現を明確にし、俳優が迷わず演技に集中できる状態を作るために入ります。境界線や段取りを整理することで、演出意図も具体化しやすくなります。
Q. 舞台でも相談できますか?
相談できます。舞台、ミュージカル、オペラなどのライブパフォーマンスでは、インティマシー・ディレクターとして対応します。映像作品では、インティマシー・コーディネーターとして、撮影前の準備や現場での確認に関わります。
Q. 未成年の出演者がいる場合も相談できますか?
相談できます。未成年の出演者が関わる場合は、本人が理解しやすい形で内容を確認すること、保護者やマネージャーだけでなく第三者の専門家が入ることが重要になる場合があります。
Q. 俳優本人から相談することはできますか?
俳優本人からの相談も可能です。ただし、作品に関わる具体的な調整を行う場合は、制作側や演出側との確認が必要になることがあります。まずは、どのような場面で何に不安や確認事項があるのかを整理するところから始められます。
Q. 撮影直前や稽古が始まってからでも間に合いますか?
状況によりますが、相談できる場合はあります。ただし、直前になるほど、台本確認、俳優ヒアリング、衣装や撮影方法の調整、リハーサル時間の確保などに制限が出やすくなります。可能であれば、早めの段階で相談することをおすすめします。
Q. 初回の問い合わせでは何を伝えればよいですか?
作品種別、該当する場面、台本やプロットの有無、稽古や撮影の時期、出演者数、身体接触や露出の有無、未成年の出演者が関わるかどうか、現時点での演出意図をお知らせいただけると、必要な関与範囲をご提案しやすくなります。
お問い合わせについて
親密表現や身体接触を含む場面は、気になることが増えてから、何か問題が起きてから対応するものではありません。
企画初期、台本段階、読み合わせ前後、稽古前、撮影前から整理しておくことで、演出意図を損なわず、俳優が集中しやすい現場づくりにつながります。
映像作品ではインティマシー・コーディネーターとして、舞台・ミュージカル・オペラなどのライブパフォーマンスではインティマシー・ディレクターとして対応しています。
親密表現、身体接触、露出、キス、抱擁、出産シーン、着替え、温泉、サウナ、水着、入浴、近い距離感を伴う場面、暴力表現を伴う身体接触などについて、演出意図を損なわず、現場で再現できる段取りを整理します。
まずは、作品種別、該当する場面、稽古や撮影の時期、現時点で決まっている演出内容をお知らせください。
台本確認、オンラインヒアリング、提案設計、リハーサル、撮影・稽古当日の立ち会いなど、必要な範囲を確認したうえでご提案いたします。
お問い合わせフォームはこちら
https://intimacydirector.jp/contact/
メールでのお問い合わせ
kaoru[at]intimacydirector.jp
※[at]を @ に変えてお送りください。
※作品内容、稽古・撮影時期、相談したい場面の概要をお書き添えいただけると確認がスムーズです。
他にもこのような記事を共有しております。
お役に立てたら嬉しいです。
English article for international productions
日本で撮影・稽古・公演を行う海外制作、国際共同制作、英語対応が必要な制作関係者向けに、英語記事も公開しました。