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映像と舞台の現場に、安心と集中を インティマシー・コーディネーター/ディレクターとしての仕事の進め方

こんにちは、IDC認定インティマシーコーディネーター(ディレクター)の鍬田かおるです。

お仕事の性質上、また様々な事情で、あまり具体的なお話を書くことも少ないのですが、一部可能な範囲ですが、本日はありがたい現場のお話しからです。

現場が止まらないために、最初に共有すること

短編映画 Sh*t Job に、
インティマシー・コーディネーターとして参加しました。

この作品では、オーディション前の段階から岡村裕太監督にご相談をいただき、
制作側の意図や懸念、作品として大切にしたいトーンについて、事前に直接お話しできたことが、
現場全体の信頼関係を築く大きな土台になっていたと感じています。

撮影が始まってから調整するのではなく、
「どこまでが演出で、どこからが配慮や設計として整理できるか」を
早い段階で共有できていたことで、判断が速く、現場が止まらない進行が可能になっていました。

俳優たちとのヒアリング、そしてリハーサルの時間をきちんととってくださったことも非常に心強く、プロフェッショナリズムを感じました。

判断基準が揃っている現場は、仕事がしやすい

本作の現場では、監督・制作・撮影・照明・ヘアメイク、それぞれの判断基準が揃っており、
細かな確認や相談が必要な場面でも、会話が非常にスムーズでした。

セットや照明設計、そして撮影監督 Suyeol Jang JSC の視点と判断が、
作品全体の世界観を一貫したものとして支えており、
演出意図を尊重しながら、動きとしても再現性のある形に整理していく作業がしやすい環境でした。

現場で交わされる一つひとつの言葉や、素晴らしいセットに照明、ヘアメイク、細やかな一人ひとり、スタッフのみなさんのさりげない気遣いが、
安心して仕事ができる空気を作っていたことも、強く印象に残っています。

映像でも舞台でも、早い段階で関われることの価値

私は、映像作品ではインティマシー・コーディネーションを、
舞台やライブパフォーマンスではインティマシー・ディレクションを担当しています。

どちらの現場でも共通しているのは、
「問題が起きてから対処する」のではなく、
事前に構造を整理し、判断基準を共有しておくことが、
結果的に創作の自由度を高めるという点です。

アクションと同じように理解していただければ、スムーズです。

怪我や事故が起きてからではなく、事前に起きないように、リハーサルをする、振り付けをする、動きの確認の時間がありますよね。それと同様です。

今回の Sh*t Job の現場は、
そうした考え方を自然に受け入れてくださるチームだったからこそ、
落ち着いて、実務として機能する形で関わることができました。

ご一緒できたことへの感謝と、これからに向けて

制作を担った ALL-IN のみなさま、
岡村裕太監督、出演者・スタッフのみなさまに、心から感謝しています。

誠実さと現代的な感覚を併せ持つ制作チームとご一緒できたことは、
私自身にとっても大きな経験になりました。

映像・舞台を問わず、配信作品、ミュージカルオペラでも、
制作初期の段階から相談できるインティマシー・コーディネーター/ディレクターをお探しの方は、ぜひ一度、お話しできればと思います。

他にもこのような記事を更新しております。必要な方に届けば幸いです。

「クローズドセット」だから安全、は本当?


Kaoru Kuwata

演技指導歴20年以上。ムーヴメント専門家・アレクサンダー・テクニーク指導者としても、プロの俳優や歌手、ダンサーの身体表現を幅広くサポート。 現在は、ニューヨークでの実地研修を経て、IDC認定インティマシー・コーディネーター(ディレクター)としても活動中。 舞台・映像・教育現場など、多様な現場における“演出の意図”と“俳優の安心”を両立するため、動きの整理と振付を通して現場を支えています。 ブログでは導入事例や現場での変化も発信中です。 映画監督・演出家・俳優の皆様に向けたお役立ち情報をシェアしています。現場に必要かどうか、まずはご相談ください。

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